最近ツレから聞いて怖かった話。
体験者は5人、10年以上前の話。
その5人の中に俺の友達は2人いる、嘘つくようなやつじゃないし、実はその話を全く別の日、別の所でひとりずつ聞いたので(てか、ひとりから言われて、それを確認の意味でもう一人に別の日に「なんか怖い体験したの?」っていったらしゃべりだして、その内容が一致してたので、キターとおもったのよね)
ツレたちはバンドで一旗あげようと田舎から東京にでてきたらしい。
で、金もないからメンバーと2LDK程度の安いとこに5人のメンバーで住んでた。
年齢は22ぐらいの時、だいたいそのぐらいのメンバーとだ。
ボロボロの平屋ですぐそばに人が居なくて、結構さわいでも、OKってな感じだったので契約したそうな。
場所は神奈川だってさ。
でだ 、まー金もなく、バイトでもしてがんばんべと皆で気合を入れて、なんとか全員バイト先を見つけ、がんばってたらしいんだけど、
ある日、練習の帰りに家のすぐ前に女の子がうずくまってたそうだよ。
あまり人がいるようなところではなかったから
メンバーの一人が「大丈夫?」って声かけたら顔を上げた。
まーかわいかったそうな。
「うん。」とかいってるけど、どうも変ちょっと酔ってるっぽかった。
あまり会話が旨く続かなく、「・・いくとこないの・・」とか言い出して、「泊めてよ」と女の方からいってきたらしい。
俺のツレの一人Bはなんか嫌なものというか変な感じがしたので、「だめだよ、家かえらないと、だって、俺ら男5人だから、泊めたらなにするかわからないよ」と、ホントに帰す意味で冗談っぽくいったんだと・・・
女は「いいよ」って答えたらしい。
これに反応したのがツレAだ。
「ぢゃおいでよ!」ってことでBは嫌がったんだけど、Aと他のメンバーはひっぱりこんだらしい。
みんなバイトもきまった直後で宴会もかねてビールで乾杯とかなった。
酔いが回ってくると、条件通りAが一番にその女とヤッた。
で、結局嫌がってたBを最後に女を全員で回したらしい。
補足しておくと、その女は好きもんで、「もっともっと」系だったそうな。
しかもかわいかったそうだ。
そこから、一泊して、女は帰るとおもってたが、なんと居座ったそうな。
「帰るところがないの・・・」
メンバーもそういわれればタダHもできるし、料理も?とか期待しながら、なーなーで事はすすんでいった。
しかし、何日かして異変がはじまりだした。
メンバーは別々のバイトをしており、基本的にはだれかが家にいるようになった。
まー簡単にいえば、そんときHできるからかな?と今おもうけど、夜中にバイトから帰ってきてメンバーが揃うという感じで女は常に家にいた。
もちろん買い物などには出るが知らない女を一人で家にというのも怖いというのもあっただろう。
女は少し頭が弱い?という部分もあった。
例えば、会話が続かないとか、トンチンカンな事をいったりとか、天然系という言葉でかたずけられる程度だはあったが・・・
あとでわかるのだが実は、最初の異変は2日目に起きていた。
つまり次の日バンドのメンバーの2人ツレのA、Bははある宗教に入っていた。
(何かは書かない。ただ、あまり聞かないだけでフツウ)
その宗教自身は、ある飾り物が必要でそれを押入れに入れていたのだが、そのことを知らない女が「隣の部屋の奥には変な神さまがいるね」といってきたらしい。
これを聞いたのはCだったが、CははABが宗教に入っているのをしらなかったので、「???」だったそうな。
何日かして帰り際、AとDの会話。
D「なぁ」
A「ん?」
D「あの女へんじゃね?」
A「なにが?」
D「なんかな、たまに一点を見つめて小声で「ブツブツ」いってるしさ」
A「は?」
D「なんかさ、音もしないのにいきなり後ろにいたりさ」
A「・・・」
D「こないだなんかな、肉かってきてただろ?アレ焼こうと思ったら半分ないんだよ」
A「女が食ったんだろ?」
D「いやーフライパン使った形跡ねーんだよな」
A自身は変な体験はなかったがとにかく変だった。
みんながが色々と体験していた話もそれぞれストーリー的に書けるけど、長くなるので列記。
・ステレオでバンドのテープを聴いてたら切れる。
・練習のテープが内容が途中で途絶える。
・食べ物(特に生もの)がなくなる。卵がなくなる。しかも殻ごと。
・TVが勝手につく。電気が勝手に消える。部屋をしめてるのに、蛍光灯の紐がゆれる。
・TV以外から男の声で「おい」とどこからともなくする。ラップ音らしきものがする。
・電話がなる。出ようとするとベルが止まる・金縛りにあう。
・窓もしめてるのに、部屋の中に冷たい場所がある。
ひとり暮らしだったら、「えええ?」となるようなことも集団で暮らしてることもあって、特に気にならなかったといってた。
みんなに共通していたのは「とにかく男の声がする」ということ。
「なんか、変な声しない?」あるメンバーが言った一言で、「あ、お前もする?男の声」ってみんなの意見が一致したらしい。
ある日、Aが帰ると仲間Eが倒れて寝ていた。
他のメンバーCに「Eはどしたの」と聞くと、Cが帰ったとき、Eがうつぶせで苦しそうだった。
どうした?と聞くとノイローゼっぽい感じで「あの女・・うぅぅ・・」とかいってたそうだ。
そのとき女はニタニタしながらゲームをやってたらしい。
その顔みたらCもゾッとしたそうだ。
Cが女を追い出そうといいだした。
さすがにリーダー格であるAも気持ち悪くなってきたので(A自身も、男の声は聞いたことがあった)
メンバー全員一致で女を追い出そうとなった。
「そろそろ帰りなよ」
「・・・いくとこないの」とかぐずっていたが、おいだそうとすると、こちらの語尾も野蛮になっていく。
「ええから、帰れや!」と怒鳴りつけながら話をしていた。
そんな会話をしていると、事態が豹変した。
女が泣きながらワケのわからない事をしゃべりだしたと思うと、突然たちあがり大声でしゃべりはじめた。
…その声は男の声だった。
「そこに直れ、わらわをなんとこころえる」
なんせ言葉は違うが内容は武士時代の言葉で、そんな事言い始めた。
「わらわは藤原が第何代の嫡子・・・・・」
とか、とにかくわけわからん事を叫び始めた。
おもいっきりガニマタで男のような感じ。
しかも声があきらかに男の低い声だった。
で、とにかく暴れだした。剣を持ってないのに剣をふるような仕草。
そこにあるものを投げつけ始めた。もうメンバーもパニック。
さすがにメンバー数人でとりおさえ、女を倒して横にした。
そのとき、なにか恐ろしく硬い感じがしたといってた。
必死におさえていたが、「うぬらうぬら」といいながら、男3人でおさえているのになんでもないようにマッチボウがたちあがるかのように異様なたちあがり方をした。
○ ←ヽ
| ←ヽヽ
| ←ヽヽヽ
| ----○
メンバーは3人とも吹き飛ばされた。この力は異様だったという。
女の目は白目になってた。
パニックのなか眺めるしかなかったが、女はあいかわらずわけのわからない昔言葉をしゃべりながらジャンプをはじめた。
このジャンプも異様だったらしい。
あきらかに宙に浮いてる時間がフツウのジャンプとちがい長かった。
そのあたりのものを片っ端からこわしだして、やや力持ち程度の力ではない。
しかもなんだか手が異様に長く、そしてたくさんあるかんじだった。
あたりもおかしくなってきた。
横では電話がなったかとおもうと、一回できれたり、TVが勝手についたり、通常の電話のなり方でない音が連続的にはじまった。
女はそのあたりをぶっ壊しながら、となりの部屋へいって押入れをにらみつけ「あdぐ;いw;え」とかいいながら、押入れを蹴破り、宗教の祭壇をこなごなにした。
もちろんその間もメンバーがそれぞれ取り押さえようとしたけど、あきらかに無理な力だった。
その祭壇をこわしたぐらいにこちらに向いたのだが・・
こんなに首が回るの?ってぐらい首だけ回して(エクソシストのあれ、首だけが振り返るやつ)「うまるらわあfげr・・・」と叫ぶと、グニャと曲がってそこにくずれおちた。
かとおもうと痙攣をはじめ苦しそうになった。
今度は女の声にもどったが(その女の声ではないけど)再びなにをいってるかわからない「。。。っさま・・・さま・・あでrlprpl」
あおむけのまま、首をかきむしっていたが「ああmfdfg、やっとこの期がいまだ、みたされ・・・」とさけぶと下半身だけ脱ぎ始め服をずらして、(メンバーのスエットを着ていた)パンティをかきむしりながら、性器をひらくようなポーズをして大きく足を開き腰だけを上下にゆらしながら
Гヽ_○
「今でございます。」「今でございます。」「今でございます。」と大声をだしながら、腰を大きく動か始めた。
メンバーはすべて唖然としていると、しばらく腰を振っていたがまたガクガクと痙攣を始め、
○ ←ヽ
| ←ヽヽ
| ←ヽヽヽ
| ----○
このたちあがり方をした、とおもうと「ケタケタケタ・・・」と笑いはじめた。
「うぬら土百姓が・・・・」とかなんとかいって(この声も異様だったらしい)全員をなめるようにゆっくりみると突然かがんだ姿勢でになって大声でうめきながら、玄関に走っていってそのまま、外に出ていってしまった。
メンバーは恐怖でお互いを見回し唖然としていると、ひとりのメンバーが窓を見て驚いた。
女が窓にはりついてこっちをみていた。
その顔は口裂け女とでもいうのか異様に口が横に大きく、その口から、すこし長い舌が伸びて窓ガラスにベタっと引っ付いていた。
ニッターーとわらったかと思うと、窓ガラスを2,3度平手でたたいて大声で何かを叫びながら走っていってしまった。
残されたメンバーはわけがわからず、これはヤバイと思ったが、どうしようもなくその夜は恐怖で寝れなかったらしい。
何日かしたが、もう女は戻ってこなかった。
女が残していったカバンがあったのでなかをみると、ごくフツウのものばかりだった免許や保険証はなかったが、なにかの手帳に電話番号がいろいろ書いてあった。
(当時は携帯なんかない)
その子の苗字といっしょだったのと一番上にあったという理由でその番号に電話をしてみた。
A「あの・・・」と話すと向こうから
相手「・・・○○子の事ですか?」とその女の名前をすぐにいってきた
相手は続けざまに質問してきた。
相手「そこにいますか?」
A「いえ」
相手「・・・・そうですか・・」
A「あの・・家には戻られましたか?」
相手「いえ、○○子はウチのじゃありません」
A「はぁ・・・?」
服やそのカバンがあったので、それらの話をすると、
相手「ああ、捨ててください。」といって電話を切られた。
次の日の朝早くピンポンがなったと思うと、少しやつれた感じの小男が立っていた。
男「○○子の件で昨日電話いただきまして。」といった。
(電話をしたのはAなんだが、そのときの声や感じから違う人と思うとの事)
男「あの荷物を・・」
A「あ、戻られたんですか?」
男「いえ、まだです。」
A「え?なぜこの場所がわかったんですか?」と聞くと
男「いや・・・」と男はごまかした
男「カバンを・・・」
カバンと服をあずけると、急いだ感じでその場でカバンを開いてなにかを確認してるっぽかった。
男「・・・・本当にこれだけしか入ってませんでしたか?」
A「ええ」
実際なにも取っていない。
男「わかりました。また、アレをみかけたら、すぐに電話くれませんか?」といって
男は「最後にお願いです。次みかけても家には入れないでくださいね。・・これすくないですが・・」といって帰っていった。
封筒には5万円が入っていた。
メンバー全員ここに住みたくないという意見は一致し、ノイローゼになったメンバーの一人が半端でなく怖がり「とにかく帰る」といいだし、両親が家につれて帰った。
このバンドの集団下宿はこの時点で終了した。
先に書くと面白くないので書かなかったんだが、女に最初あったとき着てた服は【男もんのスウェット】だったとさ。