29: 本当にあった怖い名無し 2013/11/04(月) 08:34:47.42 ID:Ss8IOqFC0
高1の時の話。当時、部活に入るよう先生に催促されて
俺はいやいやながらもアーチェリー部に入った。

いやいや入ったものの、筋トレできちんと鍛えられたし
何より初めて矢を射った時は本当に気持ちよかった。

矢を射ることを始めてから半月ほど経った頃。
アーチェリーってのはそれぞれ距離があったんだが
俺は50mの距離で矢を射る練習をしていた。

今日は調子悪いなーと思いながらも3本目の矢を弓に取り付ける。
そして弓を的に向けようと思ったその時、違和感に気付いた。
俺の学校のアーチェリー場はそれなりに広い敷地を柵の役割を果たしている茂みで
2等分したようになっている。
no title
ちょっと適当な図で表すとこんな感じ。)
そこの茂みの影に誰かいるように見える。アーチェリーってのは普通、
人が前にいる時に弓を引いてはダメなルール。
だから人がいるならみんな弓を引くのをやめるかと思ったが
部員は誰一人としてやめようとしない。
俺が考えすぎなのかなと思って弓を引くことにした。
弓にはサイトっていうものがついてる。
これで矢を射るところを調整できる。(ライフルスコープみたいなものと思ってくれ)
弓を引き、サイトを見て狙いをすまそうとしたその瞬間、サイトの中に人が見えた。
30: 本当にあった怖い名無し 2013/11/04(月) 08:37:08.84 ID:Ss8IOqFC0
>>29の続き
やっぱ気のせいじゃないのか!?
俺はびっくりして弓を下げて隣で射ってる同級生に聞いた。
「なあ、あのさ、前に誰かいねえ?危ないだろ」
「はぁ?頭大丈夫?そんなこと言ってないで真面目にうてよ」
元々俺が馬鹿キャラなこともあってかスルーされた。前を見てもやっぱ人がいる。
でも矢には当たってない。
まあ、あれが何かだったとしてもみんな射ってるし大丈夫か。
そう自分に言い聞かせて再び弓を構える。
でも、的を見たとき俺は泣きたくなったよ。

人?みたいなものがありえない動きをして凄いスピードでこっちに来るもの。
いつだったか動画で見たゲームのバグみたいなありえない関節の曲がり方で
ありえないほど奇妙な走りで。

でも誰も気付いてない。見えてるのは俺だけ?そう考えてるうちに目の前に。
それはお婆さんだったと判明した。
血走った目でこっちを見つめてくる。ただ、見つめてくるだけ。しゃべりもせず、危害も加えず。
他の人たちはすでに矢を全部うち終わっており、あとは俺だけを待っている。
これは無理だと思い全部の矢を射るのを断念。
他の人に「上手くいかんからやめるわww」と言って弓を置いて一緒に矢を取りに行く。
的まで走ってる時にまたありえない動きでついてくる婆さん。
もちろん血走った目で見たまま、横にピッタリとくっついて。
焦る俺。なんなんだよ、このババア、なんなんだよ。
すると、足がもつれて転んだ。同級生や先輩に心配されつつ起き上がり、
周りを見渡すともうあのお婆さんはいなかった。
???となっているうちに同級生が俺の矢を持ってきてくれた。
結局、そこからは何も違和感なし。
それどころかその日のその時を境に俺は急にアーチェリーの点数が上がった。
あのお婆さんの存在は、結局今も分からない。でも幸運を呼んでくれたのかなと少し思う。



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