420: コロン ◆rptiDhSObY 2004/08/14 18:48:00 ID:liDkq94j

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これは私の友人Kが5年前にそこに引っ越したばかりのころ【かくかく】
 
(友人が勝手そう呼んでる)に遭遇した話だそうです。

ある日私の友人Kは、コンビニに夜食を買いに徒歩で向かっていました。
Kの家と、コンビニまでは約5百メートル。
しかし5百メートルというのは田んぼの周りを大回りに道ができているため、
田んぼを通って行くと結構近道になるらしく、
Kはいつも田んぼ道を歩いていました。
田んぼ道には約30メートルおきに街頭があり、
電灯と電灯の間は結構暗いらしいです。
そこをKが通っていると先の電灯の下に
白のワンピースをきた髪の長い女性が前を向いて立っていました。
不思議に思ったKは彼女に話かけようとそこまで近づこうとした瞬間、
すべての電灯が消えました。
一瞬真っ暗になり、どうしたんだと思ったものの、
すぐに電灯はつき、そこには彼女がいなくっていました。

423: コロン ◆Bacm67DU0s 2004/08/14 19:11:00 ID:liDkq94j
少し変だと思ったKでしたが、きっと見間違いだろうと、
また歩き出しましたが、そのとき後ろからすごい視線を感じ、
振り返ると、なんと彼女が自分の後ろの電灯の下に笑いながら立っていました。
それを見たKは
「なんだ、どうして彼女がおれの後ろに?
おかしい、あの一瞬の間に俺の後ろの電灯まで移動した?
ありえない、それにここは砂利道、
なんの音も立てないでどうやって…?」
などと、いろいろと考えているといきなり彼女がこちらを指差しながら
首をかく、かくと横にふりだしました。
これはマジでヤバイと思ったKは、コンビニに向かって走り出しました。
帰路には彼女がいたため通れなかったのです。
Kはこう考えました。
「そうだ、とりあえずコンビニに行ってしばらくしたら普通の道から帰ろう…」
そう思いながら走っていると、またすべての電灯が消えました。

425: コロン ◆Bacm67DU0s 2004/08/14 19:14:00 ID:liDkq94j
「なんだ、どうなってるんだ、今度はすぐにつかないじゃないか!」
あせったKは暗くなった砂利道を走りました。
ほとんど何も見えない。
そのとき、Kは誤って足を踏み外し、田んぼに落ちてしまいました。
あせるKしかし、なかなか足が抜けない、
なんとか足が抜けたもののなぜか足が重い…
なんとそこには青白い手が足をつかんでいました。
狂いそうになるK、そんなのおかまいなしに田んぼに引きずりこもうとする手。
それでもなんとか手を振り払って走ったKは、
コンビニになんとかつきました。
コンビニに着いたKはしばらくしてさっきの出来事を思い出しました。
そうだ、きっとあれは幻覚だ、すべて夢だ、そうに決まってる。
自分にそう言い聞かせ落ち着こうとするK。
その姿を見た店員がさらに追い討ちをかけます、
店員「あの~、その足どうしたんですか?泥だらけのうえに、
なんか手形みたいのついてません?」

426: コロン ◆Bacm67DU0s 2004/08/14 19:15:00 ID:liDkq94j
唖然とするK。
もう帰りますと店員にいい、帰宅しようと普通の道を通り帰っている途中、
またワンピースの女性がたっていました。
足がふるえて動けないK、というよりからだが思うように動かない、
彼女はまたこちらを指差すと首を、かく、かくと動かしながら
こちらに向かってきます。
その手はこちらをさしている手は、
まるでなにかに殴られたようにあざがたくさんできていました。
Kとあと5メートルまで近づいたところで、
「どうしてくれるの…?」と一言。
声にならない悲鳴をあげるK。
しかしとうとう目の前まで彼女はきて、一言。
「…おかえし。」と一言告げると、
目をくわっと開き、口を笑うように大きくあけ消えていきました。
その後、5分ほど動けなかったものの、
やっとからだの自由がきくようになりました。
そしてなんとか家に帰宅でき、そのときはすごく疲れていたのか、
すぐに眠ってしまったようです。
翌日起きるとなぜだか腕が痛む…
「なんだ…?」と自分の腕をみると、
自分の腕があざだらけになっていました…



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