272: 本当にあった怖い名無し 2012/02/14 02:47:55 ID:jwqT90iW0

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昔ホームセンターでバイトしてた友達がいたんだけどさ、ヤバい話聞いた。 
解りやすいように友達をAってしとく。 
Aはオカルト好き(霊感なし)の奴なんでここ見るかもしれないけどw 
因みにA視点で書きます。

Aの勤めてた所には仲のいいBって奴がいたんだ。
そいつはノリのいい奴で少しアウトロー
(かろうじてDQNではないが俺肝座ってるぜ系)でオカルト信じないタイプ。
二人とも仲がいいもんだから、シフトが違ってもお互いが終わる時まで待って
よく遊びにいってたらしい。
そんである日、Bを待ってたらやたら興奮しながらやってきた。
何をそんなに興奮してんだよって聞くと、
「怖いもん見た!」と言う。
「今日客が練炭と火鉢とマッチ買って行ったんだよ、ヤベぇよ!死ぬ気だぜあいつ」
Bは少し嬉しそうに言うもんだからAはかなり引いたそうだ。
「いやお前w練炭は自殺用の道具じゃねぇよw」
するとBはポケットからレシートを取り出し見せた。
「いやいや見ろって、ガムテープも買ってるんだ」
レシートには、練炭複数本、火鉢、マッチ、ライター、強い粘着性のガムテープが
書いてあった。

273: 本当にあった怖い名無し 2012/02/14 03:02:17 ID:jwqT90iW0
Aが見てもそれはヤバい物だと解った。
Bは興奮しつつ煙草を吸いながら、その客が終始うつむいていた事、
言葉を放さなかった事、色々な事をくっちゃベった。
Aはうんざりしていたらしい。死ににいくかもしれない人物を好奇で見る事、
捨てられたレシートを盗んできた無遠慮さ。
Aはふっと、「そのレシートどうすんだ?」って聞いた。
するとBは少し逡巡してから、「持って帰るわ、友達に見せてビビらせたる」と。
Aは前述の通りオカルト好きだから、
「おい、やめろ。ちゃんと捨てておけよ」って言ったらしいが、
Bは聞く耳持たず、レシートを財布の中に入れてしまった。
その後遊びに行って普通に帰ったそうだが。
だけど、その日を境にBから、シフト変わってくれ、という電話が増えてきて、
無断でのサボりも多くなってきた。
それで店長からBに会いに行け、とAが言われたんでBの家に行った。

274: 本当にあった怖い名無し 2012/02/14 03:15:34 ID:jwqT90iW0
Bの家に行くと、「おう、久しぶり!」って明るくいつも通りだった。
何故休んでるのか聞くとあっけらかんと、
「いや、悪い事してると思ってるけどな、ぶっちゃけ、飽きてきてん」
あほかと思ったらしいが、変な奴なのは重々承知してたので、
辞めるなら辞めるでちゃんと言えよ、と念を押していた。
その最中のBは「うん、うん、わかった」と、返事をしていたが、
Aはこいつ真面目に聞いてない、ってのが分かったそうだ。
いつもそんな変な奴だったから違和感は感じてなかった。
その後、しばらく雑談やレトロゲームで遊んだ後、Aはレシートを思い出した。
「もしかしてあのレシート、まだ財布に入れてんのか?」
あっけらかんとBは「あー、入れてる入れてる。
少しの奴らには見せたけど、まだびびらせてぇw」
Aもなんとなく好奇が湧いて、
「あー、一回だけ見して」と言った。

275: 本当にあった怖い名無し 2012/02/14 03:25:42 ID:jwqT90iW0
Bはいいぜーと言って財布を渡しかけた後、
急に動きが止まって厳つい顔をしながら
「盗むなよ」
と言った。
「取る訳ねぇだろ……」ぞくりと怖くなった。
すると
はにたっと笑い「いいか、盗むなよ、金」 
「盗まねぇよw」
「いーや、盗むねw」
A曰く、そこからお互いの金談議になり、
レシートの話は浮いて行って、そのままその日は帰った。



そして数日後、Bは練炭自殺をした。

277: 本当にあった怖い名無し 2012/02/14 03:42:59 ID:jwqT90iW0
Aは葬式など、一通り済んだ後にあのレシートの恐怖に駆られて、
遺品の財布を探らせてもらったという。
カードを貸していたと嘘をついて。
Bはレシートを財布にため込む男だから探すのに一手間かったそうだ。
レシートを財布から出して、ざっと見た。
ホームセンターのレシートは見なれてるから其れを目当てに。
しかしそこにそのレシートは無かった。
なんでだ? 
そう思いながらレシートを一枚一枚、
悪趣味だがBの思い出にと見ながら閉まって行ったらしい。
すると、あるレシートに目がとまった。



練炭、火鉢、マッチ、ライター、強力ガムテープ



うろ覚えだから正確かどうかはわからないが、
それは前に見せられたレシートと商品の種類・本数が同じだったらしい。

そして、日付が最後に訪ねた日の午前だった。
Aが見ようとした財布には、既にこのレシートが入っていたのだ。




私はその話を聞いた時、まさかお前持ってたりしてるとかないよな、
と聞いたら流石にBの財布に戻したとの事。




だがAがその日、財布を片時も離さなかったのを
私は未だに忘れられない。



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