この前、叔父が亡くなりました。
Horror Cam Pic

叔父は独身で、子供も当然おらず、親戚の私たちが叔父の住んでいた。
家を整理することになり、一同集まりました。

叔父は一応エリートだったため(国家公務員)、立派な一軒家に一人で住んでおりまして、油絵が趣味でした。
私も幼いときから叔父が書いた絵をたくさんもらった物です。
叔父は人物は書かず、風景画ばっかり書いてました。

で、家の整理をしていると、当然叔父の書いたたくさんの絵が出てきました。
絵の道具や書いた絵は6畳間にまとめて置かれていて、棚が並んでます。

思った以上の量があって、びっくりしていたのですが、その絵の置いてある棚の中で一個ほど鍵の掛けられているものがありまして。
職場なんかでよくみるスチール棚みたいな奴です。

叔父さんの鍵置場(台所の灰皿の上)にあった鍵をためしましたがどれもあわず、叔父がいつも持ち歩いていた鞄の中を探すと小さい鍵がありました。

その鍵が当たりで、スチール棚は開けることが出来ました。
中には叔父の書いたと思われる絵が大量に入ってました。

ですが…その絵はどれもこれも気味の悪い、普段叔父が書いていた風景画とはかけ離れたものでした。

子供の腹をかっさばいている男の絵。
公園で首を吊っている女性の絵。
包丁で死体を切り刻んでいる女性の絵。

書いてて思い出して気持ち悪くなってきたのでこの辺にします。
親戚一同、まさに空気が凍るとはこのことで、恐ろしいくらいの沈黙が流れました。

結局、動揺しつつももとのスチール棚にその絵を戻し、後回しにして今は他の場所の片づけをしつつ日が過ぎて行ってます。

あの絵をどうすればいいのか、誰も言わないけれど内心考えてると思います。
捨てるのがいいのでしょうが、それも何か恐ろしくて。
第一、あの優しい絵ばっかり書いていた叔父が裏でこんな物を書いていたのかと思うと、怖くて不気味で。

今、家にある数枚の叔父の絵ですら、普通の風景画なのに恐ろしくて仕方ありません。
もしかしたら、あの綺麗な風景の下に、また気味の悪い物がかかれているのじゃないかと思うと…


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