アレはおととしの冬。
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A県I市駅前の、マンションの1階のコンビニで缶コーヒーを買い、マンションの横手に不法駐車しておいた自分の自転車に腰掛けて、手を温めながら飲んでいた時の事。

「バンッ」という音と同時に、いきなり足を蹴飛ばされて、自転車ごと転倒。

全身を強打。
少し気を失っていた様で、ぼんやりと目を開けると、ピンク色が視界に映りました。

次の瞬間、異臭と共に理解したのは、潰れた人が目の前に転がっていると言う事!!

血溜まりの中に頭らしき物(頭髪アリ)をを突っ込んで、「ブチュブチュ」って、空気を吹いてるのが、目の前に転がっています。

う・・・・眼球が転がっているのが見えます。
(見たのは一瞬だと思うのに、全てを鮮やかに思い出せます)

あわてて起き上がろうとしたけれど、左半身が動かず、激痛が走り起き上がれません。
目をそらす為に、体を反対向きに転がす事すら出来ません。

声を出して助けを呼ぼうにも、囁く様な声しか出ず、凄い匂いの中、ひたすら目を瞑り、人が来るのを待ちました。

気が付くと病院で、事件の半日後。
飛び降りた人の体の一部が足を掠め、左足骨折&靭帯断絶。
ちぎれた体に一部が胸に当たって肋骨骨折&左腕挫傷という診断。

何ヶ月も悪夢にうなされ、鮮やかなピンク色を見ると嘔吐するという後遺症が続く。

あと、匂いのせいで牛肉が食べられなくなり、生肉を直視できるようになるまで、凄く時間がかかった。

それ以来、歩道は道路側を歩くし、自転車も駐輪場に入れてます。

悪夢の中では、その遺体がこっちを見て痛い痛いって言いながら、立ち上がって、近付いてくる。

悲鳴上げようとしても声は出ないし、ブチュブチュって音を立てながら、覆いかぶさってこようとして。

病院でもうなされて暴れるから、夜はベットに拘束されていた。
お払いしに行ったら、霊なんてついていないって言われて、追い返されるし。

ああいう場合、黙って祈祷して、幽霊は退散しましたって言って欲しかった。


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