俺はトラック運転手だった。
いつものように山奥までの道のり。
しかし、その日だけはなにかいつもと違うのだ。
上司から無線に連絡が来た。
「今日○○線で事故があったそうだ。気をつけろよ。じゃな。」
それは今日通る道、俺が通らなくはならない道だった。
正直いって俺は霊感がつよい。
その道に差し掛かった。
なにもないだろうと思い切って通り過ぎた。
・・・なにも起こらなかった。
「ホッ・・・。」
俺はそのままアクセルを踏んで進んだ。
そして上司に連絡してみることにした。
「事故現場はなにも起こらなくてよかったっすよ。ほん・・・」
プチッ・・・
いきなり通信が途絶えた。
そして
「俺の話すんなよ。」
・・・・・
「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」「俺の話すんなよ。」
「お~い、どうしたぁ?」
そして、上司の声が戻った。
そう、それは聞き覚えのない声・・・
とても悲しい声だった・・・
それっきり俺はトラックを運転できなくなった。
無線を通じて幽霊と会話してしまったから・・・