今から25年前の話 
 封筒
当時小学生だった私は、土曜日の半日授業を終え、昼食を食べ終わったら学校の校庭でサッカー仕様と友達と別れて帰宅していた。 
 
家から五百m位離れた公園の前を通りかかった時、公園のベンチに座っていた若いお姉さんに声をかけられた。 
20代前半くらいで、黒髪ロングヘアの穏やかそうな人で、にこやかに微笑みながら私に近づき、 


「○○さん(←父の名前)の息子さんですよね」 

といい、分厚い茶色の封筒を私に手渡して去っていった。
私は父に渡せばいいのか、それとも私宛か判断できなかったので、とりあえず公園のベンチに座って中身を見る事にした。 

中には数枚の手紙と写真が入っていた。 

手紙には、彼女こそが私の父が本当に愛している人で、私や母は父にとって邪魔ものである事。 
私が生きているせいで子供を中絶する事になった事。 
死ねと人殺しという文字の羅列などが書かれていた。 

写真はキスショットやカーセックス(当時は車の中で抱き合っている写真だと思っていた)などの恐らく隠し撮りしたものが入っていた。 

私はそれを誰にも見せずにクッキーの缶にそれらを突っ込んでライターで焼いた。 自分の部屋で。 
火事にはならなかったが、机の上に置きっぱなしにしていた燃えカスを親にみられ超怒られた。 

自分が弟か妹を殺した人殺しなのかと悩み、家庭崩壊を恐れて誰にも相談できずに隠し通した実家を出るまでの十年くらいが修羅場。 
  
  


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