私子…19歳 大学生 
彼男…20歳 大学生 
また子…25歳 フリーター 
姉…私の姉 26歳 
姉彼…私の姉の彼氏 

以上が登場人物で、全員同じバイト先で働いていました。
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彼男の第一印象は、イマドキの大学生って感じでチャラチャラしてそうで好印象はなかった。 
 
が、仲良くなって行くうちに3年ぐらい彼女がいなく恋愛に対してかなりウブなことがわかった。 
 
前の彼氏がイケメンでモテるタイプで他に女作って捨てられたので、 
見た目のギャップと彼男の純粋そうなところに惹かれた。 

が、前回の恋愛で軽く男性不審だった私は二ヶ月ほど友達として 
二人で遊んだりしていた。個室の漫画喫茶へ行ったりカップルも同然で 
このまま彼男と付き合うんだろうなあってなんとなく思っていました。 

そして同じバイト先のまた子。 
 
年上で、どちらかと言うと姉と近いのでバイト内でも 
同じグループ?とは思っていなかった。 
 
自分で切っただろう眉上の前髪に、極太眉毛、病的な肌の色と細さ 
でいかにも友達いない、悲壮オーラが漂う存在。 

同年代のバイトの子たちからも、キワモノ扱いされていました。 
 
私と彼男が仲良くなっていくうち、また子が彼男に気があるという話が耳に入りました。 
 
同じバイトだった彼男の友人も「また子さんはないわ(笑)」と言っていたし 
私としてもまた子など眼中に入っていませんでした。 
 
そして私と彼男は付き合うようになりました。 
 
彼男もまた子の気持ちは気付いていたようで、 
「また子ちゃんを傷つけるし、バイトでおちょくられるのが嫌だから 
俺たちが付き合ってるってことは内緒な!」 
と言われていました。 

とは言え、いくら眼中にない存在と言えど彼氏に好意を持っている女を良くは思えません。 
 
私としてもこれ以上寄ってこないように、自分達の交際を公にしたいと打ち明けると 
彼の返答は「…考えとく」でした。 

そんな最中、最初にあげた登場人物5名で鍋パーティをすることになりました。 
 
私子、彼男、姉、姉彼、また子 のメンバーです。 
 
明らかにまた子は邪魔者ですが、開催場所がまた子の家でした。 

実はこの鍋の話は私は全く知らされておらず、当日デート中に彼男から 
「今日また子ちゃん家で、姉さんたちと鍋パーティするけど私子もくる?」 
といった感じで誘われ、参加したのでした。 

そのデート中も、彼男の携帯に着信があると 
「ちょっと待ってて!」と言い残し、不自然なほど超ダッシュで私の前から走り去っていき 
電話を終え戻ってくると、「またちゃんだった。今日の鍋のことで…」とか 

また子が鍋代を立て替えてくれる、ということから 
買出しの前にまた子家に寄ったときも「私子は車に乗っていて!」と 
彼一人でまた子の家に訪ねたりと、変な行動はありましたが 
また子に負けているわけがない、と自信があった私はそんなに気にしていませんでした。
 
彼男と私の交際は、また子だけでなく姉カップルにも知らせていません。 
 
なのでまた子の家では一定の距離を置いて座って鍋をつついていました。

と、開始してしばらく経ったとき急に彼男が「眠いから帰る…」と言い出し 
そのまままた子の家を出ていなくなってしまいました。 

そして残されたまた子と私と姉カップル。 
 
全員が彼男の行動を不審に思いつつ雑談をしていると 
また子の発言や様子がおかしい。 

「あの人はこんな時間に大人しく家に帰るような人じゃない」 
「眠いってのは口実で、絶対どこか遊びに行ってるわよ」 

などなど、まるで彼男を知り尽くしていて自分のモノのような発言を繰り返すまた子。 
 
私からすれば、「人の彼氏のことを何わかりきったように言ってんだ?」と腹が立ち 
彼男はこういう人だよ、とつい言い返してしまいました。 

それでも「私の方が彼のことよく知ってるのよ」と言わんばかりに、反論してくるまた子。 
 
何かおかしい、ってのと酒が入っていたのも手伝って 

「私子、彼男と付き合ってますよ」 

と姉カップル、また子の前で宣言していました。 
 
彼男には隠せと言われていましたが…あまりに腹が立ったので。 

するとすかさずまた子から 

「私も…」 と
場の空気が凍りつき、気まずい姉カップル。 

すぐに二股をかけられていたと把握したが、 
キワモノ女で眼中にも入っていなかった女に二股かけられていたことと 
それを姉カップルにも知られてしまった恥ずかしさでいっぱいになりました。 

姉カップルとまた子が彼男に鬼電話している最中、 
完全に遊ばれた、ふざけるなという気持ちでいっぱいの私は彼男にいっさい連絡せず帰りました。 

「あいつまじ許せないっすよねー(笑)」と二股かけられた同士、 
また子と変な友情が芽生えたりもしていた。笑 

結局、また子たちが何度かけても彼男は電話に出なかった。 
 
「ああ逃げたな」と思いましたが、同じバイトだしどうするつもりだろうと 
冷ややかな目で見ていました。 

すると翌朝、姉から「彼男が私子と話がしたいらしいから、起きたら連絡してやって」と。 
 
真相を知ろうと彼男に電話、すると 
「二人と付き合っていてごめん…でも本当に二人とも好きで、どっちも本気なんだ」 
「ずっと彼女も好きな子もいなかったけど、同時に二人も現れてどうしたらいいかわからない」 

正直、チャラ大学生に遊ばれたと思っていたので拍子抜けしてしまいました。 

また子とは一ヶ月前から付き合っていて、私は彼男と付き合って一週間のことでした。 
 
姉からは「付き合ってるのに他の女に手出されたまた子より、私子の方がマシだよ」 
とか慰められたりもしました…。
その後も色々あって、彼男はどっちつかずの状態が続きました。 

今思えば私もアホでしたが、「また子なんかに負けたくない」というくだらない 
プライドで関係を切れずにいました。 

その上、言っていることが合致しない彼男を見かねて 
再度、また子の家で彼男・また子・私子で話し合いの場を設け、決着をつけることにしました。 

彼男の言い分 

また子:精神的に弱くて(病気持ち?)、俺のことを一途に思ってくれるまた子は放っておけない。 
みんなは気持ち悪いって言うけど、俺はなかなかイケてると思う。 

私子:ノリもよくて、束縛もしない、大学生で社交的な俺には私子の方が合ってると思う。 みんな可愛いって言うけど、俺は一度も可愛いと思ったことない。顔じゃない。 

そしてその話合いのときには、彼男は私とよりを戻したがっていた時でしたが 
「心の弱いまた子が傷付く」と、終始彼男はまた子と寄り添い 
また子は話し合いの最中「眠い…」と彼男の腕枕で眠りはじめました。 
…薬の副作用だそう。 

彼とまた子はこの部屋でお泊りしてたそうで、ベッドを見るだけで吐き気がしそうだったし。 
 
どう考えてもおかしいこの状況に、頭がクラクラして 
「もういいや」と彼男とまた子を部屋に置いて、帰りました。
 
「もう二人とかかわるの止めます」とメールを入れ、関係を絶つことにしました。 
すると翌早朝に彼男から鬼電話&鬼メール 

メールの内容は「今家の前にいるから出てきて」とのこと。 
すぐに着信履歴が彼男で埋まり、気持ち悪くなった私は電源を落としました。 

すると今度は姉に「お願いだから私子と会わせて」と執拗に連絡がくるように。 
 
早朝で近所迷惑にもなるし、姉にも迷惑をかけられないので 
その時は再び彼男と顔を合わせましたが、 
こちらから離れる宣言をすると、また追ってくるなと思い 
姉にも協力してもらい、何も言わずバイトも辞めフェードアウトして今に至ります。 

ちなみに彼男とまた子はよりを戻したそうです。 
今となっては笑い話しですが、彼男の名言 
私子とまた子のどちらかを選ぶか迷っていたときに 

「私子とまた子がフュージョンしてくれればいいのに」 



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