大学生になってすぐ、母の不倫が発覚したこと。
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少し前提を挟むが、うちは両親が中2の時に離婚し(原因は父の浮気)、その2年後に母が再婚。
 
その時はあまり深く考えずだったが、まだ前父との夫婦関係が続いている間に、母もよそで浮気をして恋人を作っていたことになる。それが義父。 
 
余談だが、義父も母と付き合っていた頃は妻子持ちだったらしいので、いわゆるW不倫というやつだ。 
 
母は離婚前に前父の浮気をひどく非難していたが、今にして思えば「お母さんも人のことを偉そうに言えないよな」という感じ。 
 
前父とはあまりいい思い出がなかったので、私や弟の養育費を出してくれ、前父以上に愛情を注いでくれる義父には感謝しっぱなしだった。 
 
ここから書くことが私(当時大学生)や弟(当時高校生)の修羅場になる。 

東日本大震災が起きたあの日。 
 
私の住んでいる地域でもそれなりの揺れを感じ、母・私・弟の三人でリビングに集まって緊急地震速報や東北のひどい惨状をテレビで見ていた。 
 
ふと、母が私たちから少し離れたところで、携帯で誰かに電話しているのがわかった。 
 
最初は父に連絡を取っているものだと思っていたのだが、口調や態度から察するに、明らかに父ではない誰かと話している。 
 
さらに、母は携帯の受話音量を最大にする癖があったので、電話口からは父ではない男性の声が漏れ聞こえていた。 

その時点で私は嫌な予感を感じていた(後で聞けば弟もこの時点で「ん?」と思っていたらしい)。 
 
その日の夜、両親が寝静まってから母の携帯の発着信履歴・送受信メールの内容をすべて改めた。
 
完全に油断していたのか、それともバレるわけがないと舐めていたのか、携帯にはパスがかかっておらず、どうぞ見てくださいと言わんばかり。 
 
結果は真っ黒。様々な愛の言葉が囁かれた文面や、中には過激な内容のものまで、メールからありとあらゆる証拠が見つかった。 
 
まさか震災がきっかけで母の浮気が発覚するなんてね。なんとも言えない気持ちになったよ。 
 
さすがに相手の名前を本名では登録しておらず、「Sweet.○○」という風に登録されており、本名はわからずじまい。
 
しかし、メールの内容や時間帯から推測した結果、当時両親が通っていたスポーツジムの常連客ではないか? という結論に辿り着いた。 
 
義父と一緒に通っているスポーツジムで、あろうことかそこで見つけた相手と浮気をし、 
震災の日に真っ先に安否の確認をしたのが、義父でなく浮気相手だったという事実に、母の人間性を心の底から軽蔑した。 
 
義父には多大なる恩を感じていたので、母が義父を裏切ったということに一睡もできず悩み苦しんだ。 
 
受験を控えている弟にこの事実を言うべきかどうか悩んだが、私の異変を悟られてしまい、 
本人が「どうしても聞きたい。

聞かない方が気になってしまって受験に集中できないから」と懇願されたので、 
ぽつぽつと母が浮気していること、浮気相手のことなどを包み隠さず話した。弟もかなり混乱してしまい、 
しばらく様子見ということで私と弟の間で話をつけた。 
 
前父のこともあり、二人そろって「浮気」というものに嫌悪感を抱いていたので、とにかく落ち着く時間が必要だったんだ。 

その間に、母の発着信履歴や浮気メールを私個人のPCに転送したり、浮気相手のことを知るために偶然スポーツジムで働いていた友人を頼って、 
(浮気のことは伏せ)相手の容姿やジムに来る時間帯など世間話を交えて聞き出すことに成功。 
 
住所や電話番号は個人情報なのでさすがに聞けなかったが、ジムではかなり人気のあるナイスミドルのイケメンおじさんだということがわかった。 
 
そこから相手の本名や職業、家族構成、どのあたりに住んでいるのかなどは、 
両親の会話や近所に住む同じジムに通うスピーカーおばさんから簡単に聞き出すことができた。 
 
どうやら両親とは比較的交流があるようで、父もその浮気相手のことについて詳しく話してくれ、 
さらにアホな母が写メを見せてくれたおかげで、顔も確認することができた。本当にバレないと思ってるんだなと心底呆れたよ。 
 
なんと相手も妻子持ちのW不倫だった。娘が一人いるが、すでに独立しており現在は奥さんとの二人暮らし。 
 
公務員で稼ぎには困っておらず、悠々自適な生活を送っているが、奥さんとの仲は良くない。 
 
どうも若気の至りで奥さんを孕ませてしまい、奥実家の意向もあって半ば強制的に籍を入れた、などなど。
 
ああなるほど、不倫しそうな感じの経歴ではあるなと率直に思った。
 
そこから1ヶ月ほど様子を見たが、予想通り浮気はますますヒートアップ。 
 
父抜きでジムに行くことが増え、朝から行き夜まで帰らないこともままあったが、 
父の帰りが遅い日を狙って行ってるらしく、父が不審に思うことはなかったみたいだ。 
 
しまいには母が、「これは一時の熱病ではない。あなたと一緒になりたいけれど、いまは子供たちのことがネックだから」と相手にメールしてあったのを見て、 
死にたくなるほど辛くなり、母にとって私と弟は邪魔な存在でしかないということを改めて目の前に突きつけらたことで、 
母とどう接していけばいいのかわからなくなった。 
 

私も弟も肉体的にも精神的に参ってきてしまい、しかし誰に相談することも出来ないと勝手に思い込んでいたので、本当に追い詰められていた。 
 
しかし、さらに事態は急展開を迎える。1ヶ月の様子見から数週間後のある日、浮気相手の妻だと名乗る女性が自宅にやってきた。 
 
幸か不幸か両親はお馴染みのジムに行き、弟も予備校に行っていたので、私がその女性と初対面したことのだが。 
 
女性は私に「あなたはここの娘さんですか」と尋ねてきたので、「そうですが、うちに何か御用ですか?」と平静を装って返した。 
 
すると女性は「あなたに話したいことがあるので、すぐに出てこれる準備をして来てください。ご両親には友達と会ってくると伝えて」と言われ、 
これは間違いなくW不倫のことについてだ! と直感した私は、 
女性の言うとおりにし自宅から一時間のところにある喫茶店で、女性にすべてを打ち明けられた。 

女性はやはり奥さんで間違いなく、内容は 
「あなたのお母さんがうちの主人と浮気をしている。主人の様子がおかしいので、ジムでの交友関係を調べ、 
携帯の電話メール履歴、データフォルダを見ると、あなたのお母さんとのやり取りやいかがわしい写真が見つかった」 
 
というもの。写真は行為中のものから、グラドルのようにポーズをとったものまで色々あったそうだ。 
 
我が母ながら、情けなくなり恥ずかしくなった。
 
奥さんは「出来ることなら主人とやり直したいが、もしかしたら離婚することになるかもしれない。 
 
あなたのお母さんのことももちろん許せないので、慰謝料は支払ってもらうつもりだが、そちらの家庭のこともあるでしょう。 
 
あなたのお父さんにすべて洗いざらい伝えてください」とメッセンジャーの役割を押し付けられてしまった。 

それがとどめになったのか、数日後大学のトイレで倒れているところを発見され、検査の結果、急性胃潰瘍との診断を受けた。 
 
ほぼ同時期に弟も筋肉の痙攣など体に異常をきたし始めたので、二人そろって病院のお世話になることに。 
 
母が「この受験の大事な時期に!」と言ったのが引き金になったらしく、弟が爆発。 
 
病院で「てめーが浮気なんかしてるからだろうが!!!」と絶叫したのち大暴れした。 
 
病院で大騒ぎしたことで母の不貞が明るみになり、もちろんそれは義父の耳にも入った。 
 
すぐに父は母と話し合ったが、浮気した者の常套句というかなんというか。 
 
「浮気なんかしてない! あの子が受験のプレッシャーでおかしくなっただけ!」ってさ。もう馬鹿通り越してキ●ガイなんじゃないかと。 
 
お見舞いに来てくれた祖父母が色々と察してくれて、「知っていることがあるなら全部話しなさい」と言われ、 
一連の出来事をすべて打ち明けた。もちろん、PCに転送した証拠も見せて。 

そこからは早かった。私たちは静養という名目ですべて解決するまで祖父母宅に預けられ、私たちが嫌がったこともあり母はしばらく接触を禁じられた。 
 
私が単独で調べて掴んだ証拠や、奥さんの証言からW不倫をしていたことを全面的に認めた相手と母。 
 
相手側は離婚することになり、それなりの金額の慰謝料を払ったそうだ。 
 
父は自分自身が再婚前に母とW不倫をしていたということもあったからか、 
「(母)とは子供たちのこれからのこともあるので離婚しません。しかし、別の形できっちりとけじめをつけさせます。 
 
僕が言っても説得力はないが、不倫をして相手の家庭を壊してしまったことは事実なので、相手の奥さんにはもちろん、 


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