彼はエレベーターの管理、修理をしている。
ある日、病院のエレベーターが故障して止まってしまった、
と連絡を受けた。
と連絡を受けた。
すぐに車を飛ばしたが、
到着した時には2時間がたっていた。
到着した時には2時間がたっていた。
現場へむかうと、人だかりがしている。
中には看護婦が閉じ込められているらしい。
「大丈夫ですかっ!」
彼が呼びかけると、怯えた女性の声が返ってきた。
「出してください。はやくここから出して!」
がんがん扉を叩く音がする。
「待ってください。今すぐに助けます」
道具を並べ、作業に取り掛かった。
「扉から離れていてください!」
と叫ぶ。
「はやくはやくはやく!」
がんがんがんがんがん!!
「扉から離れて!」
彼はもう一度叫んだ。
がんがんがんがんがんがんがんがんがんがんがんがん!!!
扉は狂ったように内側から叩かれている。
ちょっと尋常ではない。
ちょっと尋常ではない。
パニックになっているのだろうか…。
周りの人も不安げに顔を見合わせている。
周りの人も不安げに顔を見合わせている。
見かねて院長が扉に近寄って、怒鳴った。
「扉から離れなさい!危険だから!」
そしたら、
「離れてます!!」
女の悲鳴のような声が聞こえた。
「暗くてわからないけど、
ここ、なにかいるみたいなんです!
だから早くあけて!!!」
ここ、なにかいるみたいなんです!
だから早くあけて!!!」
彼はゾッとした。
じゃあ、今目の前で扉を殴打しているのはなんだ?
つとめて考えないようにして大急ぎで作業にかかった。
扉を開けたとき、看護婦は壁の隅に縮こまり、
しゃがみ込んで泣いていた。
しゃがみ込んで泣いていた。
彼女曰く、電気が消えた後、
何者かが寄り添って立っている気配がしたという。
何者かが寄り添って立っている気配がしたという。
気配は徐々に増え、彼が来る頃には、
エレベーターの中はそいつらで一杯だったとか…
エレベーターの中はそいつらで一杯だったとか…
ましてや気配するとか……
暗くなった瞬間に携帯で明かり確保しないとね
見えたらやだけどね……