小学生のころの話 
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うちの実家は結構田舎。敷地内に庭はもちろん畑が当然のように存在する 
隣の家もそうだった。この家の嫁姑は折り合いが悪かった 
ある年、執拗に草取りを指示されたお嫁さんは何を思ったのか 

塩をまいた 

結果、お姑さんが大事にしていた花壇も農作物も余さず全滅させ、 
さらに周りの家々にも影響を与えた 
塩には確かに除草効果がある。しかし見境がなくて超強力 
雨で周囲に散らばるわ、数年は地中に居残るわ 
本来近隣に農作物がある状況での使用は厳禁なシロモノ 

すぐ隣だったうちにも影響が及んで、 
祖母と植えたサツマイモやたまねぎが見る見る枯れてしまった 
最初は俺も異常事態を楽しんでいたが学校でもらった朝顔が枯れて泣いた 

近所でバイオテロだのなんだの騒ぎ出したころに 
お嫁さんが申し訳なさそうに名乗り出て原因が判明 

周りは賠償こそ求めなかったものの、嫌味を言いまくり 
俺の親も「この子の朝顔も枯れてしまったんですよ」と 
子供の俺を矢面に立たせて文句言う始末 
親も俺のこと考えてくれたんだろうけど、泣きそうなお嫁さんを見ていると 
気にしてないからやめてあげてよぉって気持ちでいっぱいに 
俺がそういっても、事はそれじゃすまないらしく、子供は黙ってろで一蹴されてしまうし 
近所の人もしばらく俺を見かけるたびに、俺を引き合いに出してお嫁さんをディスるから 
外に出るのがつらかった

     


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