先輩夫婦の結婚披露宴でのこと。
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新郎新婦はいずれも職場の先輩で共に30代半ばです。
お式を海外で身内だけで行ったそうで
披露宴は会社関係者と友人知人のみでした。

私のテーブルは、
新郎新婦含め以前同じプロジェクトだったメンバー。
そのうちの1人、男性A(40代)が
遅刻や欠席の連絡もないままやって来ません。
 
受付の方が困惑していたので
私や同僚が何度かメールやLINEを送りましたが
連絡は取れませんでした。

そして開始から40分後にようやくAが登場しました。
しかも1人ではなく2人で。
Aは招待もされていない彼女を連れてきたのです。
 
ちょうど歓談タイムだったのですが
Aは会場に入るなり周囲には目もくれず
彼女の手を引いてそのまま新郎新婦の元へ。
 
写真を撮るために集まっていた新婦の女友達やら
順番待ちをしていた私たちを押しのけ、
第一声が「どうもー。僕の彼女です」。
彼女も「はじめましてー」。

実はこのA、新郎新婦が交際するずっと以前に
新婦のことを好きだったのです。
 
ただ、ものすごくプライドが高いので
自分より年若い新婦に告白できず
例えば新婦が野球を好きだと言えば
「よかったら一緒に東京ドームに行ってあげようか?」、
新婦が鴨料理が好きだといえば
「京都に●●という名店があって、
 僕くらいになると常連なんだけど」
みたいな言い方でしかアプローチできない人でした。
 
もともとAに興味のない新婦にはもちろん伝わらず
人知れず撃沈した過去があったので
恐らく、新郎新婦に「自分も彼女がいるんだぞ」と
アピールするために彼女を連れてきたのだと思われます。

披露宴の話のつづき。

そしてAがスマホを取り出したので
彼女も入れて4人で写真撮るのかな?と思ったら
高砂?のお花バックで彼女と自撮りを開始。
みんな写真撮るの待ってるのに。

新郎新婦はいやな顔一つせずAとA彼女に挨拶して
係の人にお願いして席をもう1つ作り
A彼女には「お席、狭かったらごめんなさいね」とにっこり。
我々には小さい小さい声で「ごめんなさいね」と申し訳なさそうに。
 
そしてテーブルに合流したAは
彼女とのなれそめやら彼女の紹介やらいそいそと始めたけど
「招待されてない人連れてくるなんて」と
私も同僚もイラついていたので
結局みんな「へえ」と流しながら徐々に別の会話に移行。
 
Aは転勤して、今は私たちの部署にいないので
彼らがわからない会話をしているうちに
気づけばだれもAと彼女の方を見ない形になり
Aと彼女は事実上、二人きり。
最後は2人で会話もなくしょぼーんとしてました。

驚いたのは、Aの彼女もAと同年代なのに
披露宴にのこのこついて来たこと、
さらにはふつうのワンピースで来たんです。
茶色いジャージ素材のワンピースで。
AもだけどAの彼女も同等にスレタイでした。

     


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