私の旦那の舅とトメは二人で自営業してたんだが、舅が死んだ。

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自営業どうするの?借金とかないの?って旦那は聞いてたけど、トメは大丈夫大丈夫とはぐらかしてた。 
一応それなりに貯金とかあるみたいだったから、相続放棄はしないことにした。 

トメは事業を再開する様子もなかったけど(そもそも舅が死んだら続けようがない)、衝撃の知らせが入った。 
1年くらいたったら旦那の給料が差し押さえられてた。 
舅はたくさん事業資金借りてて、しかも舅が死んで以降全く返済してなくて、差し押さえられちゃったらしい。 
貯金は全く手つけてなかったけど、貯金じゃどうしようもないくらい借りてた。 
事業とは何の関係もなく自分の仕事してた旦那だったから、ひどく落ち込んで、精神科に通うようになった(仕事先の社長さんが理解のある人で本当に良かった)。 
私と離婚しないか…と憔悴し切った顔で言う旦那見たら涙が出てきたよ。

初老の弁護士が、トメにどうしてご主人が死んだあとほったらかしにしたの?借金を教えてあげなかったのって聞いてたんだけど、トメはへらへら笑ってるだけだった。 
私から「旦那はお義母さんに聞いたよね?」っていったけど、「あー、はい」とか生返事だった。 
トメは経理をやってたから、ほったらかしにしたら借金まみれになることがわからないはずがなかった。 

「お母さんのせいで息子さんが体調まで崩したのがわからないのか?」 
「それでもお母さんですか?」 

弁護士が怒って、トメに特大の雷を落としてた。 
トメが相変わらずヘラヘラした口調で「何とかなると思ってたんですよー」とか言ってたけど、明らかに生返事だった。 
弁護士も完全に切れて、部屋から出てってくださいと言ってた。 
トメが出てったら夫は泣き出して、弁護士が慰めてた。


弁護士によれば、もっと早ければ簡単にどうとでもなったのに…と頭を抱えて、涙ぐんでた。 
後でわかった話だが、督促の書類もトメが(たぶん重要な書類だと思わないで)捨てちゃってたらしい。 

弁護士ががんばってくれて、何とか相続放棄という形で債務からは解放された(時間がたつと、裁判所に相続放棄を認めさせるのも大変なんですよって言ってた)。 
私もパートに出て、トメは置いて即刻夫と家を出てった。 
最初はトメを捨てることに踏ん切りのつかなそうだった夫も、今はもう吹っ切って、精神科にもいかずに済むようになった。 


トメの状況?知らん。 
年末年始も会いもしなかったし、孤独死してても驚かん。 
葬式も出してやらんつもり。 
(でも夫は出すっていうかもしれないなぁ…)

     


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